Digital Aerolusと産業用ドローンの飛行を可能にする

重要なポイント:

  • Digital AerolusはFast Radiusと協力して、Aertos 130IRドローンのさまざまな部品に革新的なソリューションを見出しました。
  • ドローンのハウジングには、内部のハードウェアが見えないような透明度が必要とされたため、光を拡散させなければならないという独特の課題がありました。
  • Fast Radiusは新しい大型3DプリンタであるCarbon L1にて、LOCTITE®︎3D IND405を使用して部品をプリントしました。

 

カンザス州レネクサに本拠を置く自動運転テクノロジー企業であるDigital Aerolusは、次世代の閉鎖空間ドローン/無人航空機(UAV)と新しい地上制御ユニット(GCU)を製造する必要がありました。 彼らは厳しいスケジュールに対応する必要がありましたが、Fast Radiusという、より効率的な製品を製造し革新的な新しいソリューションを見出すことに長けている、長期生産に対応可能なパートナーと出会ったのです。

Aertos 130IRドローンは、Carbon DLS™プロセスを含む6つの異なるプロセスを使用してFast Radiusによって製造されました。

 

課題:最先端技術を備えた頑丈な自動運転商用ドローンの製造

Digital Aerolusは、配管、原子炉、煙突、鉱山などの限られた空間で活動するAertos120ドローン用の2つの3Dプリント部品の作成の際にFast Radiusにコンタクトしました。

Fast Radiusとの最初のコラボレーションに満足したDigital Aerolusは、フラッグシップのAertos 130IRを含む自律型産業向けドローンの新シリーズ用の地上制御ユニット(GCU)について、Fast Radiusにて50の機能試作を実施しました。 Fast Radiusは、Digital Aerolusが各部品に適したテクノロジーを見つけ、製造に適用させるために設計の調整をサポートしました。マルチプロセス製造パートナーとして、Fast RadiusはGCUのほぼすべての機械部品の生産にも対応しました。彼らは、ウレタン注型、CNC切削から3Dプリント技術(さまざまなテクスチャやグラフィックスプロセスと組み合わせたCarbon Digital Light Synthesis™(DLS™)技術を含む)まで製造プロセスをマネージしました。

Aertos 130IRの多くの部品の革新的なソリューションを見出すための協業の後、Fast RadiusとDigital Aerolusの提携関係は、新しいプラットフォームモデルを含むところまで拡大しています。 Fast Radiusは、Digital Aerolusのワンストップショップとなり、複数の製造技術に合わせて部品を最適化し、試作から生産まで製品の量産化をサポートしています。

Fast RadiusはLOCTITE® 3D IND405を含む15種類の材料を使用してドローンのパーツを作成しました。

 

「私たちは、最先端のAIや制御システム、ソフトウェアによって実現された数百のコンピューター処理要素と数十のセンサーを備えた、世界で最も先進的なドローンを製造しています。お客様は並外れたパフォーマンスを期待しており、パートナーにも同じことを期待しています。 Fast Radiusは、卓越した製品を製造し続けるために必要な精度、積極的なソリューション、迅速な結果、およびプロフェッショナリズムを一貫して提供してくれます。」

Jeff Alholm
Digital Aerolus CEO兼共同創設者

 

ソリューション:最先端のテクノロジー

Digital Aerolusは、ドローンの上部と下部にあるハウジングに独特な課題を抱えていました。このハウジングは、内部のハードウェアが見えないような透明度とするために光を拡散させる必要がありました。 Fast Radiusは、当時まだ市場に投入されていないCarbon DLS™技術の新材料であるLOCTITE® 3D IND405を提案しました。透明度を調整可能なLOCTITE® 3D IND405は、カスタマイズ可能なデジタルテクスチャ機能と併せ、この部品に最適であることが証明されました。また、これらの部品はFast Radiusで新しく導入された大型3DプリンタであるCarbon L1にてプリントされた初めての部品でした。 L1はビルドボリュームが大きいため、Fast Radiusは部品を単一のピースとしてプリントすることができました。これは、小型のプリンタでは不可能なものでした。

調整可能な透明度とカスタマイズ可能なデジタルテクスチャ機能により、LOCTITE® 3D IND405はこのドローンのハウジングに理想的な材料でした。

 

成果:イノベーションの実現をサポートするパートナーシップ

Fast Radiusは、Carbon DLS™技術を含む合計6つの異なる製造プロセスを使用して、Aertos130IRドローンとGCU用に合計117個の部品を生産しました。大型部品を製造可能なCarbon L1プリンタにより、Fast Radiusはより多くの部品を3Dプリント技術を使用して製造することができました。また、これらの部品をCarbonで製造することにより、Fast Radiusはその性能を向上させることもできました。これは、Carbonの材料ポートフォリオが幅広いユニークな材料特性を提供しているためでもあります。

このプロジェクトの成功の後Fast Radiusは、所有する複数のCarbon M2およびL1プリンタの可能性の限界を広げる方法を熱心に模索しています。