デジタル世界のテクスチャ

テクスチャの重要性については、こと医療機器に関してそれを誇張してもし過ぎることはありません。握りやすさから機能性まで、機器テクスチャは医療専門家のパフォーマンスに大きな影響を及ぼします。

患者が機器を取り落としたり、或いは外科医が手術室で機器を握り損ねるようなことがある場合、その機器は市場で受け入れられません。最も簡単な対処法は、大幅な設計変更ではなく、テクスチャの活用ではないでしょうか。機能性と外観に優れたテクスチャは、ユーザーに最終製品の見た目と使い勝手の両立をもたらします。但し、機器にテクスチャを付与すると、時間がかかったり、コストが嵩んだり、触感のばらつきが出たりします。もし、10人の外科医を研究所に招くと、間違いなく機器ハンドルに付与される10種類のテクスチャを要求されます。そして、市場でテクスチャの選択を誤ってしまうと、新しいツールの製作コストの正当化に苦労します。そこで、デジタルマニュファクチャリングの出番です。

Carbonはテクスチャツールをユーザーインターフェースに統合し、医療機器の設計者が造形を実行する前に、カスタムテクスチャをデジタルでファイルに適用したり、曲面をテクスチャでカバーしたり、グリッププロファイルごとに異なるタイプを選択したりすることが可能です。このツールは限定的にリリースされていて、最適な結果のためにはトレーニングと配慮が必要ですが、医療関係者が1回の造形で同一機器の様々なバリエーション展開を可能とし、イノベーションを生み出すまでの時間を短縮します。テクスチャ仕様を決めるための試作金型の作成や度重なる金型修正の手間をなくし、Carbonのヘルスケアパートナーは新しい装置の開発過程における費用を節減しながら、市場への投入時間を短縮しています。

デジタル世界でのテクスチャ

さらに、Carbonプラットフォームを使用したデジタルマニュファクチャリングの費用対効果の高い機能により、導入企業は、少量のカスタイマイズハンドルやグリップを大勢の外科医たちの好みに応じて提供できます。そうすることで医師の好みにあった製品のコストを下げ、同時に医師の満足度とブランドロイヤリティを向上させます。

テクスチャ適用の動画は下記、英語ウェブサイトをご参照ください。
https://www.carbon3d.com/blog/texturing-in-a-digital-world/